kameKiKu’s blog、小さな庭日記

バラ好き、コーラスとパッチワークが趣味の関西在住シニア、植物と共に日々雑感

弥生3月

♪明かりを点けましょぼんぼりに、お花をあげましょ桃の花~♪桃の花はまだ来月初めくらいにしか咲かないと思うけれど、3月ともなると、ひな祭り、合格発表、卒業式、新たな進路の準備期間など、喜んだり落胆したりの落ち着かない時期でもあるようだ。

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先日BSでオペラ歌手の中丸三千絵さんの対談番組を見た。どのようにしてオペラ歌手になったのかという、生い立ちからの話を聞いた。中丸さんはイタリアでマリアカラスコンクールに出場して、イタリア人以外で初めて優勝(1990年)した人だと言っていた。(そのほかにもヨーロッパで数々のコンクールで優勝している)私もかなり前になるが、京都コンサートホールで中丸さんの歌を聴きに行ったことがある。アンコールを何曲も歌ってくれた記憶がある。

 

それはともかく、中でも印象的だったのは、そのイタリアでの先生を、この人と決めた先生を、毎日スカラ座の楽屋口で待ち伏せして、その先生がタクシーに乗ると、発進しかけたタクシーのボンネットに飛び乗って、電話番号を教えてくださいと言って頼み込み、後日弟子になることが出来たという話しだった。

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いじめられっ子だった中丸さんは、日本をそのうち絶対飛び出して行くと、子供の頃から思っていたというが、歌の道に進んでからは、自分はオペラ歌手ソプラノ歌手になるんだ、という強い思いを持ち、一途にそれに向かい行動していく。指揮者の小沢征爾さんとの出会いも運を開いたようだが、自分の才能や可能性を信じないと出来ない行動だし、結果も出なかったと思う。念ずれば花開く、願わなかったら思いは叶わない、という言葉が私の頭に浮かんだ。 

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また、大事なことは短い時間で決める、とも言っていた。前向きに考え決断力があるのだろう。直感人間なのかもしれない。

 

どちらかというと私も直感人間の方だけれど、中丸さんの話を聞いて、何かを願うこと、心に強い思いを持たなかったら、どんな花も咲かないということに、何だか共感した。。事の大小はあってもそれは何歳でも可能なことだと思う。