イチジクの季節。イチジクと言えばアダムとイブ、楽園を追い出されたときに、裸体をイチジクの葉一枚で局所を隠し、顔を手で覆いながら歩いている絵画に描かれたシーンがパッと浮かぶ。大昔からイチジクはあったのですね。原産地はアラビアだとか。日本にイチジクが入ってきたのは、江戸時代のことという。
イチジクは生を食べるより、コンポートにしたり、ジャムにしたりして食べるのが私は好き。ジャムと言っても私が作るのはジャムソースのようなもので、ゆるいとろりとしたイチジクジャムソース。ヨーグルトにかけて食べるのです。この時期になると、一度は作るイチジクジャム、スーパーで1パック390円くらいで売っていたので、2パック買って今年もジャム作りをした。
私がイチジクを買うようになったのは、20年くらい前からかもしれない。何かの料理本に、イチジクのコンポートが載っていて、作ったのが始まり。私はイチジクを子供の頃食べた記憶がない。今のようにお店でイチジクが売られているようなことが、あまりなかったのだろうか。
(イレーヌ ワッツ)
夫に聞いてみると、小さい頃沢山食べたと言う。そこら中田んぼや畑の脇に植えてあるイチジクの木を見つけると、遊び仲間の子供達と木からむしって食べたんだとか。他所の持ち物のイチジクの木でも、その頃は大らかな時代、誰も、何も問題にもならない時代だったようだ(笑)。
(毎回登場 フランシス ブレーズ)
イチジクなんて買うものじゃない、くらいの分類になっているのかも、夫は(笑)。3人姉妹の私は、そんなことは一度もしたことがないのは、もちろんのこと(笑)。今はしっかり大きなイチジクは、そこそこの値段で売られているし、他所の木から勝手に取るのも大問題になると思うし、まぁ、そう考えてみると、時代の変遷を感じますね。
(ツダンホンシン)
イチジクの主な成分は、糖分、ビタミンB1 、 ビタミン B2、 ビタミン C、カルシウム、鉄分、灰分などがあり、薬効成分としてはペクチンが腸の働きを活発にし、便通を整える作用があるという。
ジャムにしたイチジクは、何とも言えない上品な香りがして、もちろん味わいもいい。毎朝しばらく楽しめそう。