琵琶湖のほとりの守山市にある佐川美術館に行ってきました。田中一村(たなかいっそん)生誕110年特別展をしていたので、行ったのでした。その展示はNHKの日曜美術館で先ごろやっていたものです。今回はカメラを忘れたので、スマホで撮りました。
(入り口は柱列のあるアプローチを進んでいきます。)
4.5歳から絵を描いていて、大人顔負け、幼い時からその才能が開いているようで、幼い頃の絵から展示されていました。しかし、何と言っても一番の個性は、五十歳ごろに移住した奄美大島で描いた絵です。代表作「アダンの海辺」など浜辺の石などが細密に描かれていて、構図の大胆さと相まって独特の雰囲気、一村の世界をだしていました。
絵には素人の私ですが、展示された若い頃の絵からみても、構図の取り方、軸物などの画面の使い方が伸び伸び奔放大胆で、余白などあまりないような画風です。それが一村さんの画風の感じで、奄美大島での代表作と言われる作品に結実したのだとわかりました。
(ピンボケですが・・)
生涯不遇であったようですが、今では田中一村という名は私でも知っているように、評価されてきて人気も出てきているようです。今日も沢山の人が美術館を訪れていました。芸術というものは、生きているうちはなかなか理解されないことが多いものですけれど、正しくそおだった人です。内部は写真はダメなのでパンフレットの絵をお見せしますね。
(アダンの海辺)
(ビロウとブーゲンビレア)
(館内のレストラン前からガラス壁面の向こうに見える景色)
佐川美術館は、佐川急便が創立40周年の1998年に建てたもので、建物のアプローチに水をたたえて切妻屋根の建物を配した、竹中工務店の建築の代表的な評価の高い建物と言われています。常設展示では、平山郁夫の絵画と佐藤忠良の彫刻が沢山展示されている美術館です。スッキリとした外観、水と建物との融合のような建築です。到着した時は曇りっぽかったのですが、帰りには青空も見えていいお天気になっていました。
(バスを待っているベンチから)
お昼は館内のレストランで、「比叡生湯葉そば」を、三十分以上待ち時間でようやくありつけました。近くには食べるところがないので・・・でも景色の良いところでいただけました。
いつもは車で来るのですが、今回は電車とバス。電車を使って来たのは初めてでした。ちょっと平日はバスの便が不便でしたが、まぁのんびり一日かかって美術館見物しました。平日の美術館見物、なんだか幸せ気分です。