kameKiKu’s blog、小さな庭日記

バラ好き、コーラスとパッチワークが趣味の関西在住シニア、植物と共に日々雑感

旅編13  霧のオルビエート(イタリア)   コーラス演奏旅行

コーラスの演奏旅行でイタリアに行っていました。ローマは到着の翌日の半日しか時間がありません。なので今回はコロセウムやスペイン広場などを見ただけで、そそくさとローマを後にして演奏会を行う街、オルビエートに向かったのでした。今回四回目となるイタリア訪問。しかし、初めてローマに来た時の衝撃的な感動こそありませんが、やはり世界遺産の数もダントツに多いイタリア、古代の遺跡の中に街があるような、石は朽ちませんから長い間そこにあるということで、どこを見ても歴史を感じます。

 

ローマからバスで一時間半くらい。オルビエートはイタリアの地図の真ん中あたり、ウンブリア州にある丘の上の街、中世の面影を残した人口四万人の街は、深い朝霧に包まれます。 

 

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午前中に大聖堂に行きました。この大聖堂は、13世紀末から14世紀にかけて建設されたゴシック建築で、左右の小尖塔、薔薇窓を持ち、見事なファサードを持っています。霧も晴れ青空にどっしり立ち上がっている大聖堂には、誰しも息を飲む美しさです。

 

ここで、「アベ マリア」と「アベ ベルムコルプス」を献歌しました。

 

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(祭壇のほうから見た様子   薔薇窓が見える)

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奥の方には、あのミケランジェロも誉め讃えたというルカ シニョレッリのフレスコ画が、壁面や天井に描かれている部屋がありました。

 

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夜にはオルビエートのマンチネッリ劇場でコンサートが行われました。オペラの国イタリアでは、16、17世紀オペラの上演が盛んでした。マンチネッリ劇場は、1866年に建築されたのですが、1993年にリニューアルされました。

 

私達は「アベマリア」の他「マンマ」「フニクリフニクラ」などイタリア語で歌い、また日本の歌「ふるさと」や日本の民謡の合唱曲「ソーラン節」などを歌いました。イタリア語で歌うと、やはり喜んでくれました。

 

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内部は当時の豪華さが残されており、客席は半円状になっており、二階から五階まではボックス席になっていて、舞台からその客席を見ても美しいホールでした。天井にはフレスコ画が描かれていて、大きなシャンデリアがぶら下がっています。実に華やかです。

 

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歌い終わった後は出演者全員で、ベルディーの「ナブッコ」から「行け我が想いよ、黄金の翼に乗って」を全員で歌いい、ワインで乾杯して終了しました。

 

このマンチネッリ劇場の前の石畳の道は、今から2000年前のエトルリア時代からの道、ということで古い街の歴史ということがわかります。通りの横道にはトンネルのような石組があり、ひっこり中世の騎士たちがそこから表れても、全く違和感のない空間でした。独特の鮮やかなセラミック陶器の店が軒を連ねています。

 

 

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(どこも石畳の道)

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(ランチを食べたお店)

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