kameKiKu’s blog、小さな庭日記

バラ好き、コーラスとパッチワークが趣味の関西在住シニア、植物と共に日々雑感

葡萄を求めて~

葡萄の季節、テレビでもつい2.3日前、葡萄畑の収穫販売の話題をやっていた。テレビで写っていた葡萄の産地、福知山の三和町のJAに三和葡萄を求めて、曇り空の日に車を走らせた。

 (これは越畑の葡萄)

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目的地に着くと悪い予感~。JAの前にあるテントの下にはなにもない。店の中に入って聞くと、葡萄販売は明日からという。一挙に落胆してしまう。「テレビのニュース見て来たのでしょう?さっきも名古屋から葡萄を買いに来たという人がいた」、とかニコニコ笑いながら言う。

 

確かにいつから販売かまで調べなかった!てっきり販売が始まったからあんなニュースが出たのかと思い込んでいた~。私がすごすご店を出た後も、葡萄を買うために来た人が店に入っていった。私のような人もヤッパリいるものだと、変な安心感を持ったり~(笑)。

 

帰り道、せっかくここまで来たのだし、目的は果たせなかったけれど寄り道をした。産屋が残っている大原神社に行った。

 

(大原神社  古くから安産祈願のお参りの人が絶えない   珍しい産屋が残っている)

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(絵馬堂)

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産屋は神社の前に流れている川の向こう側にあった。古事記にも産屋が出てくるように、その昔は出産の度に海辺に小屋を造り、下には砂が敷いてあり、そこでお産をし、出産した後はその小屋を壊したという。その生まれた子供は、下に敷かれている砂の一握りを袋に入れお守りとして一生守り神にする、これを産砂神と言った。

 

(産屋  手前に川がある)

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ここの産屋は大正時代まで使われていたという。海辺ではないこんな内陸部に残って居るのは、そういう習慣の人々が大昔由良川を辿って住み着いていったことからとか。中を覗いて見ると、屋根から紐がぶら下がっていて、それを持ちながら出産したという。

 

(妻入り天地神明造りの産屋) 

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大原神社の現在のお社は18世紀に建立されたもので立派な構えの安産の神社。そこから車を走らせての帰り道、「そうだ、京都に行こう」ではなく、「そうだ越畑にも行こう」、と頭に浮かんだ。越畑のまつばらでも葡萄の販売をしていて、何度か買いに行ったことがあったのだ。

 

(越畑まつばら たわわに葡萄がなっていた )

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越畑の葡萄畑の小屋では、ちょうど今日から販売が始まったとこだという。やっと美味しい穫れたての葡萄にたどり着いた。藤稔など数種類の葡萄がこれから最盛期を迎えるようだ。贈答用や自宅用に藤稔を買った。

 

ここまで来たら棚田を見て帰ろうと、樒原(シキミガハラ)にも回り、黄金色になって来ている稲の波を見ながら、そしてまだ咲いているオミナエシを見ながら、秋をそこここに感じながら帰った。

 

(樒原の棚田  夜には燈明祭りがあると竹が何本も田の中に立てられていて、地元の人達が準備をしていた    またいつか夜も見に来たい)

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(何だか子供の頃に読んだ物語の風景のよう   落ち着く風景)

 

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(万葉の時代から愛された女郎花  花言葉は約束を守る  )

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