kameKiKu’s blog、小さな庭日記

バラ好き、コーラスとパッチワークが趣味の関西在住シニア、植物と共に日々雑感

古墳日和り

京都北部の宮津で、狛犬の展示をしているというので、車を走らせた。宮津市由良のこじんまりした北前船資料館に到着して中に入ると、見学者もまだ少なく、学芸員の方が丁寧に説明して下さった。

 

(笏谷石で造られている 台座がついている  江戸時代)

f:id:kameKiKu:20180317212435j:plain

 

狛犬に関心を持つようになったのは、受けている講座で漢字の成り立ちから始まり、神社や、日本の古いことなどを勉強したためなのだけれど、いくつになっても、自分が知らなかったことを知るのは、知識を得るのは楽しいもので、受講を続けている。

 

f:id:kameKiKu:20180317212321j:plain

 

そんなわけで関心が広がり、神社などに行ってもさっと拝むだけだった私なのに、神社の祀っている神様は誰なのか、それは何系、出雲系なのかとか、狛犬の形とかに関心を払うようになったのです。

 

f:id:kameKiKu:20180317212832j:plain

 

狛犬展では宮津市内の神社の狛犬を一堂に集めたもので、江戸時代に造られた古いものには、石の台座が付いている、明治あたりに造られたのは台座がない、と説明があった。そして小さい狛犬は神社の参道にではなく、社殿の中の御簾押さえなどとして、邪気を払うように御簾の両側に置かれていた物と。

 

f:id:kameKiKu:20180317212506j:plain

 

普段は社殿の中などあまり見ることが出来ないですから、珍しいものでした。狛犬は平安から鎌倉あたりからあるようですが、江戸時代に今のように阿吽の狛犬とかに様々な形に発展したようだ。これらの狛犬は笏谷石(しゃくたにいし)という北陸の石で造られていて、北陸で造られ丹後に持って来たものではないかとの話だった。北陸と丹後は古代においてもそうだったけれど、何かしら繋がりがあるのだろう。

 

(北前船の精巧な模型)

f:id:kameKiKu:20180317212618j:plain

(航海するときの方位磁石 これ一つで荒海を渡る)

f:id:kameKiKu:20180317212638j:plain

 

f:id:kameKiKu:20180317212652j:plain

(北前船奉納絵)

f:id:kameKiKu:20180317212554j:plain

 

そこは北前船資料館なので、由良港から東北、北海道に航海した帆船が、無事商売を終えて由良港に帰って来たことを感謝して奉納された、北前船が描かれた奉納絵が、日本一多くあるのだと言っていた。壁にはその奉納絵の額が、沢山掛かっていた。中に一つだけ遭難しそうになった絵があり、絵師ではなく、その船に乗っていた人が描いたといわれ、形式的な絵師の絵とは違い、船が波にもまれている、より真に迫って来る絵が描かれていた。

 

(遭難しかけた船の絵  無事に帰港できたのを感謝して奉納)

f:id:kameKiKu:20180317212710j:plain

 

宮津まで来たので、ついでに与謝野町の古墳公園にも寄ってみた。お天気もよく晴れた古墳日和り、ルンルンで古墳公園に向かったのでした(笑)。前方後円墳の蛭子山古墳と復元された作山古墳がすぐそばに並んであるところです。

 

(いい天気  日本海も穏やか  半分が雲と青空)

f:id:kameKiKu:20180317212938j:plain

f:id:kameKiKu:20180317213049j:plain

 

勇んで蛭子山古墳の上まで階段を上がり、そこから二号墳、三号墳が眺められる。蛭子山古墳は結構大きな前方後円墳で、時代的には古墳時代前期の後半くらいに当たり、丹後地方を代表する首長の墓であるらしい。33もの埴輪が出て来たと。墳丘は三段に築かれ、各段に埴輪が並べられていたという。今は埴輪もこの古墳には一つも置かれてはいないが、どういう人だったのか、時代や人の想像が膨らむ。

 

f:id:kameKiKu:20180317213148j:plain

(後円部から前方部を見る)

f:id:kameKiKu:20180317213231j:plain

 

またまた階段を上がり(古墳に階段はつきもの、ウーよっコラショ (;^_^A))作山(つくりやま)古墳へ。作山古墳は復元されたものだが、円筒形埴輪で周りをぐるりと取り囲まれていて、いかにも古墳らしい感じになっている。上に上がると真ん中の地中に石棺が。その中には熟年の男性の遺骸があったとか・・・。周りを眺めると、こちらも一号墳から五号墳くらいまで、円墳や方墳、前方後円墳などが並んでいるのが見渡せる。

 

最後に展示室に入り、そこから出て来た埴輪を見たりして、しばし古墳時代に思いをはせた。

 

(丹後型円筒形埴輪が回りにおかれている円墳)

f:id:kameKiKu:20180317213403j:plain

(石棺)

f:id:kameKiKu:20180317213436j:plain

(二号墳 円墳  向こうに方墳の三号墳が見えている)

f:id:kameKiKu:20180317213505j:plain

 

 

f:id:kameKiKu:20180317213716j:plain

f:id:kameKiKu:20180317213735j:plain

満足して帰り道、クワハウス岩滝のお風呂に入って帰路についた。