今日もお天気がよく、コーラス帰りに友達とお花見に繰り出した。コーラス練習の後なので花の下でのお弁当はありません。風もなく暑いくらいの日となり、一枚脱いだりしながら汗ばむほど。
今回は友達四人と、宇治の平等院と宇治川沿いの桜を見に行った。奈良線は外国人観光客が沢山乗っている。コーラスで鍛えた喉の四人、遠慮がちながらも弾けながら、宇治駅に降り立つと、お茶所宇治の看板を背負っているような、伊藤久右衛門や、中村藤吉本店などのお茶業の店が見えてくる。
(平等院入り口)
花より団子組の友達の面々は、美味しい抹茶のパフェを食べようと桜を見る前に、老舗のそれらの店に入ったのだった。けれども、待ち時間が一時間とか、待ち合い所のベンチにどちらも客が溢れていて、これはダメだということで、とりあえずはあきらめて平等院への道に向かったのだった。これがけっこう歩くのです。普段は十分歩くのもしんどいのに、桜のためには頑張れる私がおかしかった。
緑茶はペットボトルのお茶などで、以前より売り上げが落ちているらしいのだけれど、抹茶は大人気で、抹茶の需要は増えているらしい。そお、京都では何でも抹茶入り、とかありますものね。抹茶入りのお菓子のお土産も人気とか。
平等院は久々。しばらくぶりに来てみたけれど、平安時代中期に藤原の道長の別荘としていたものを、その子の関白藤原頼道が寺院にしたものが平等院のはじまりという。末法思想が広まっていた頃で、西方極楽浄土に救いを求め、阿弥陀如来が盛んに信仰された時代であったという。
平等院の浄土庭園を散策していくと、例の十円玉の鳳凰堂が実に見事に池の向こうに見えてくる。平成24年から屋根の葺き替えや改修が行われたのだが、それも終わり美しい姿となった鳳凰堂であった。極楽をこの世に表したと言われる鳳凰堂。安定感のある左右対称、優美な屋根の反りなど、平安の美を今に見ることが出来る。
庭園の桜を見ながら、しばし日頃のバタバタした時間を忘れて、ちょっとの間清められたような感じになったのでした。御朱印の行列にも並びました。台湾からの大学生も御朱印帳を持っていて並んでいたので、カタコトの日本語の台湾人学生と話をして聞いてみると、御朱印は日本でしかないようでした。博物館では、雲中供養菩薩や屋根の上にある鳳凰を見たりした。
平等院から宇治川の川べりに出ると、天ヶ瀬ダムが放流をしているせいか、水の流れの速い宇治川でした。宇治川と言えば有名な鵜飼。その鵜もまだ仕事はないのか、檻の中で休息していました。
枝垂桜や桜を見ながら、やはり宇治の抹茶の甘いものが頭から離れないのか、老舗の店のじゃなければ抹茶も美味しくないと、足はそちらに向かうのでした。伊藤久右衛門の本店まで歩いてテクテク行ったのでした。そこでも20分待ちだったのだけど、今度こそ絶対食べるぞ、という4人の執着で、しばし順番が来るまでまったのだった。
一口食べると、待った甲斐があったことが分かった。美味しい抹茶パフェは満足のいく味だった。4人とも同じものを食べて満足してかえったのだった。抹茶の薄焼きおせんべいのようなのが、何だか阿弥陀如来の光背のようにみえてしまって、可笑しかった(笑)。今日は13000歩も歩いてしまった。私の膝にはオーバーワークかもしれない。でも痛くはない、この季節は仕方ないかも(笑)。。。。