この季節は桜三昧、桜に浸りたい私。人生に残された桜を見ることが出来る回数、30回? あれば嬉しいけど、20回、10回かも・・・なんてつい考えてしまうんですよね、この年になると(笑)。まぁ毎年そんなこと思いながらあちこちを焦りまくって回っている私。今度は夫と西山の花の寺、勝持寺に行って来た。
(勝持寺 花の寺と言われる 本殿)
(京都の西山の地にある 寺を出てから見える景色)
京の西山にあるこの天台宗の寺は、679年に創建されたのが始まりという古刹で、薬師如来像を本尊としている。室町時代、1467年に発した応仁の乱で仁王門を除きすべてが焼失したという。現在の建物はその乱の後に建てられたものという。こじんまりとしたお寺だが、桜など自然な植栽のような感じで私は気に入っている。それにしても10年余りも続いた応仁の乱が、こんな京の西の端のお寺まで焼き尽くすとは・・・・その乱の凄さが分かるというものだ。
(桜の木が重なり合っていい感じ)
平安時代末期の北面の武士であった佐藤兵衛義清が、この寺で出家し西行となったと言われており、西行桜というのがある。幹がそんなに大きくないので、何代目かの桜だろうか・・・。晴れた空に満開のソメイヨシノ、紅枝垂れ桜などが咲き乱れ、何とも言えないふんわりとした雰囲気を作っていた。ここもタクシーで乗り付けている観光客もいたけれど、ここまで足を延ばす人もあまりいないので、のんびりお花見散策が出来た(笑)。
(西行桜)
正法寺は大原野神社のすぐ近くにあり、そこにも立ち寄ってみた。こちらは初めて訪れたのだが、梅の時期がよさそうな真言宗のお寺であった。青竹が青々と美しく伸びている所に桜が咲いていて、色のコントラストが美しかった。ご本尊は三面千手観音といわれるもので、ちょっと珍しい観音様だった。整然とした石庭もあった。
大原野神社は特に桜が沢山あるわけでもなく、ただ近くにあるので行ってみた。784年創建の奈良の春日大社から勧請(神仏の分霊をして場所を移すこと)を受けた神社のため、神社の両脇に控えるのは神鹿(しんろく)といって鹿というのが珍しかった。
(鳥居から真っすぐの参道)
(千眼桜)
(両脇に神鹿が鎮座している本殿)
私の花粉症はもう終わりそうと思っていたら、この日はマスクはしていたのだが、花粉メガネをしていなかったせいか、帰宅してから鼻がひどい状態になってしまった。車移動だと思い甘くみたのが悪かったのか(笑)。花を見て私の鼻も・・・(笑)。御朱印帳をいつものごとく忘れて行ったので、またまた貼り付けなければならない。