連休最後の日、お天気も良く出掛ける気になり車を走らせた。日本最古の天満宮と言われる生身天満宮に寄ってみた。天満宮と言えば菅原道真。道真と言えば北野天満宮が有名だが、この生身天満宮は、北野神社の分社ではなく、北野神社とは別に独立して道真公を祀る最古の神社であるという。
(生身天満宮)
生身天満宮があるあたりの地は、菅原家の所領だったということで、代官の武部源蔵が管理していたが、901年に太宰府に道真が流された時、まだ存命中にもかかわらず、生祠(いきほこら)を作り祭祀し、道真が亡くなった後は霊廟として956年に神社とした。生身天満宮という名前が、これを聞いてよく分かった。1653年にこの地の藩主の築城に当たり、今の場所に移されたというが、建物は移築したので古いままのものという。
境内にあがると、あたりは静かだった。生身天満宮の宮司はその時から、代々武部家が引き継いでいるという。すごい歴史だ。ちょうど本殿を参拝している時、武部家のお嫁さんが話かけてこられ、 色々お話しを聞くことが出来た。次代の後継ぎもちゃんといるようで、さらにまた武部家が続いていくようだった。お嫁さんとしては後継ぎを産まねばのプレッシャーがあったようだった。
(本殿)
歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」の登場人物として武部源蔵が出て来るらしく、現在でも歌舞伎役者さんや文楽の方が参拝に訪れるということだった。なるほどねーとその方面に昏い私は新たな知識を得たのでした。
秋空のような雲 爽やかな日
時間が早かったので、もう一足も二足も延ばして、綾部市のグンゼスクェアのバラ園に行ってみたくなった。この間の府立植物園でもまだ半分位の開花だったのだから、それよりよほど北なのだから多分少ない、と思いながらも凝りもせず向かったのだった。
案の定花は少なかった。でも、逆に花そのものはキレイなものばかりで、咲き衰えて乱れているものがないのがいい。ローズガーデンの横には、グンゼの博物苑が建っていて、今まで何度か来ていても、入ったことがなかったのだけれど、ちらっと中に入ってみた。ストッキングの編み機やニッティングマシーンなど、過去に使っていた機械が展示されていた。
綾部(あやべ)と言えば京都の中部、由良川が流れている所だ。もともと渡来人の漢氏(あやし)という豪族に率いられた漢部(あやべ)が多く居住したところという。渡来人なので、高度な技術を持ち織物の技術などが伝えられたという。綾部と言えばグンゼと直結するように、グンゼの創業の地だ。その昔は、グンゼの肌着、ストッキング、靴下など肌着や靴下の代名詞のようであった。
(グンゼ博物苑)
(靴下編み機)
帰り道でおまけに、また神社に寄り道をしてしまった。京丹波町坂原の阿上三所(あじょうさんしょ)神社だ。神社はどこでも山を背に建っているけれとど、細い道を少し上がったところにその小さい神社はあった。樹齢700年以上ともいわれる四本の巨木があるという。欅の木二本と藤の木、イチイガシの木だ。
(うっそうとしている境内に上がる階段)
(巨木の藤)
創建は1350年だが、現在の社は1835年の物だと言うことだ。うっそうと巨木が参道を覆っており、藤の巨木の蔓が空から下に何本も下りているような感じ。藤の花はもう終わったと見え少ししか咲いている房は無かった。
(本殿)
今晩からは雨のようだ、我が家の庭ではクラウン プリンセス マルガリータ、グラス アン デプリッツが開いてくれた。黄色がかったアプリコット色のとても素敵な花だ。スウェーデンの皇太子妃のマルガリータにちなんで付けられた名前という。良い香りがする。デプリッツの方は濃いピンクの色をしている。
(クラウン プリンセス マルガリータ)
(グラス アン デプリッツ)