纏向遺跡の、桃の種の年代分析の結果が出たという、ニュース。三世紀前半、卑弥呼の時代と重なるらしい。
(ウィリアム モリス)
数年前、古墳友達と桜井市立埋蔵文化センターを訪れた時、学芸員の方が説明をしてくれている途中、桃の種の所で「この桃の種は僕が発掘しました」と言われ、驚いた記憶がある。纏向遺跡では、2000個余りの桃の種が見つかったのだった。
(クロッカス ローズ の開花の変化 少し花びらが傷んでいるけれど)
桃は中国の神仙思想から邪気を払う、不老長寿を得ることができる縁起の良いものであったという。何かの祭祀の時に使われ、祭祀が終わった後に祭器と共に桃も埋められたということらしい。纏向遺跡の建物跡はかなり大きいということで、邪馬台国の近畿説に弾みが付けられ、卑弥呼の館跡ではないかとの推測も出てきているようだ。邪馬台国が九州なのか近畿なのか、未だに分からないままなのだけれど、桃の種から年代を読み取るのも凄いし、桃の種が形を残して発見されたのも凄いと思う。
(開き切ったクロッカス ローズ)
この呪術的な力を持つ桃、桃から生まれた桃太郎も、そう思ってみると、「桃」というのがなにがしかのメツセージを含んでいるもので、「桃」でなければならないものなんだろうと、今までは気づかなかったけれど思わせられる・・・・。
(ラジオタイムズの蕾から開花)
桃の種のニュースから思い出したのだけれど、この時の古墳巡りは桜井市立埋蔵文化センターの後、箸墓古墳、黒塚古墳、景行天皇陵、崇神天皇陵などをレンタサイクルで回った。
(このくらいもいい感じ )
箸墓古墳では、道路から田畑の中の古墳への細い下り坂の道を通った時、友達が先にサァーっと行ったので、何年も自転車の運転をしていないおぼつかない自転車運転の私が、サンバイザーを風に飛ばされないよう深めにかぶり、サァーッと軽快に続いたはずだったのだが、「痛い・・・」と思ったら、曲がり角にあったトタン屋根の作業小屋の錆びたトタンの庇に、サンバイザーの上の頭をスライスされてしまって、血がでていたのだった。
(ラジオタイムズ)
まだその日の古墳巡りは始まったばかりなのに、頭を切るというハプニングに遭い、すっかりテンションが下がってしまったのを覚えている。水筒のお茶で傷口を洗い、まだ続く古墳巡りをしたのだけれど、自転車をこぐ度に風が傷口にしみて痛かった。
(フランソワジュランビル これもいい香りがする チラホラ咲き)
箸墓古墳というと必ずそれを思い出してしまう(笑)。次の日はお医者に走ることになるし、自転車で膝は痛くなるしで、バタバタ・・・古墳巡りには苦労が付き物かと(笑)。。。それにしても、まだまだ邪馬台国論争は続きますね。
(鉢植えのアンジェラ 我が家のはまだまだ育て中)
お天気がいい庭では、友達から貰ったクロッカスローズも咲き切り、花の変化を見せてくれた。ウィリアム モリスも開きはじめた。ウィリアム モリスの薄いピンク色は何とも言えず好ましい。
(ご近所のアンジェラを見せていただいて・・・ やはり地植えは違う 虫も追いつかない花の蕾の多さ)
近所の人とも、花の季節、花を見せてもらったりして会話がはずむ季節。蒸し暑くなる前のほんの少しの爽やかな時期。通りすがりの家の庭の花も、目の保養になる。