友達の弟さんがやっているイタリアンのレストランが、兵庫県の丹波市にあるというので、友達四人連れでランチを食べにドライブの一日となった。幸い雨は降らず、曇りがちだが、まぁまぁのお天気。友達の運転で、軽の車が北へ走ったのだった。
兵庫県篠山市を通って行くのだけれど、篠山市は今、市の名前を丹波篠山市に変えたいと、揺れている。篠山と言えばデカンショ節。♪デカンショ デカンショで〰半年暮らす〰後の半年ぁ寝て暮らす〰アヨーイヨーイヨーイヤサ・・・♪丹波〰篠山山家のサルが〰アヨイヨイ 花のお江戸で芝居する〰♪と私でもおぼろに知っているデカンショ節。今の人は知らないかも・・・。その歌詞に篠山は丹波とある。
(このような布が丹波布)
篠山辺りは丹波地域なのだけれど、市町村合併で篠山市になり、隣の丹波市は氷上郡の六町が合併して出来た新しい名前で「丹波市」となったのだった。どうもそのブランドの名前「丹波」が付いたことで、ややこしいことになっているようなのです。
(糸紡ぎ)
丹波栗、丹波大納言小豆、丹波黒豆、丹波マツタケなど丹波のつく篠山産の美味しいブランド品が多いので・・・。丹波という地域は京都府や兵庫県にもまたがっているので、京都も「丹波」ブランドをつけているし・・・。
(自分で紡ぎ染めた糸で手織りしているという)
そんな篠山を通り抜けて、丹波市の青垣というところを目指した。青垣の道の駅に寄ると、丹波布伝承館という建物があり、入ってみた。一つの部屋では、数人が糸繰をしているのを見ることが出来た。絹糸と木綿糸を様々な木の皮や実で染めて、それを機織り機で手織りして出来る平織の布が丹波布という。なかなか渋い落ち着いた色合いの縞の布だった。
(レストラン「あれっと」)
イタリアンのレストランは「あれっと」という。美味しい丹波牛を使ったハンバーグのランチコースにした。前菜から玉ねぎのポタージュ、ハンバーグ、デザートのケーキなど美味しくお腹いっぱいになった。ゆっくり腰を落ち着け話にも花がさいたのだが、せっかくここまできたのだから紅葉で有名な丹波屈指の臨済宗の名刹、高源寺に寄ってみようということになった。
(高源寺)
(山門)
高源寺は新緑のモミジの木が、石段の上の空を覆っていて、うっそうとした中にあった。これは紅葉の頃にはどんなに綺麗だろうと想像させられるくらい、モミジが多い。天目カエデという謂れのあるモミジがある。石積みの石段をゆっくりゆっくり上がっていくと、趣のある山門にたどり着き、その先に本堂があった。苔の緑に美しく、他に人もいず、静かな緑のモミジもまた趣があった。
(本堂)
もう一か所、篠山城址にも寄った。城跡から篠山の街並みを眺めたり、天守閣跡からは真正面に丹波富士と言われる高城山がみえたりした。藩主だった青山氏を祀ってある青山神社にもお参りして、ようやく帰路に着いたのだった。
(篠山城址 春はに桜がきれい)
(二の丸御殿跡)
(天守閣跡から見る丹場富士高城山)
(青山神社)