コーラス帰りに、花より団子のお喋り友達と連れだって、リーズナブルなランチを祇園花見小路で食べました。予想はしていましたけれど、桜目当てで京都観光に来ている観光客でいっぱい。日本人から見ると、ド派手な着物を着て歩いている観光客がいっぱい。私も外出時は小さいカメラを持つようにしているので、カメラ片手に歩いていると、観光客と思われたかも(笑)。
(花見小路から見た路地)
ランチは町家を改装して造られたもので、「ぎおん桃庭」京都風中華料理でした。京都風中華料理とは・・?と思うでしょうが、本格中華独特の香辛料などが入っていない、日本人に食べやすいまろやか味の中華でした。京都風は私も初めてでしたけれど。
(祇園歌舞練場)
祇園歌舞練場、「都をどり」などをやる会場近くの店を出て、花見小路を南へ歩いて行くと、建仁寺があります。随分久しぶりに訪れたのですが、古都京都最古の禅寺建仁寺は、800年余り前に開かれた禅宗のお寺です。
(建仁寺 観光客が途切れないので・・・)
(ここから中に入ります 拝観料五百円 京都で五百円は安いと思いました)
建仁寺で有名なのは、俵屋宗達の国宝「風神 雷神図屏風」があることです。歴史の教科書などで見たりしていますが、本物がここにあるのです。躍動感に溢れる風神、雷神と、独特な構図取りで見事な一対になっています。ガラスケースに収められて展示されている屏風の前で、しばし鑑賞しました。
(風神)
(雷神)
もう一つ建仁寺で有名なのは、法堂の天井画の「双龍図」ですね。この天井画は、建仁寺創建800年を記念して、2002年に日本画家の小泉淳作氏が二年もの歳月をかけて、108畳もの広さの天井に水墨画で描いたものということです。臥竜点睛を欠く、という言葉もあるように、龍の目を描き入れ魂が宿った龍のように見える二匹の龍が、天井いっぱいに絡まり合っています。
(ここの建物法堂の天井に双竜図が描かれています)
(天井が暗いのでハッキリ撮れませんでした。ピンボケでごめんなさい)
禅寺には龍が描かれていることが多いとか。そういえば嵯峨の天竜寺でも天井画がありましたね。あちらは加山又造画伯が描いたものだそうです。龍というのは火から建物などを守る守り神ということもあるようで、禅寺の本山には龍がつきもののようです。
(枯山水の大雄苑)
(方丈の縁側に座って枯山水を眺めている人々)
このお寺には桜は少ししかありませんでした。牡丹が沢山蕾を上げて、咲くのを待っている状態で、五月頃は見事な牡丹の花に囲まれていることでしょう。
(茶席 東陽坊)
創建800とは言いながらも創建当時の建物は残っていません。応仁の乱で消失してしまったりしたようです。あの応仁の乱というのは11年も続いた京都にとっては最悪の時期で、広範囲に焼き討ちされたようです。洛西の方の勝持寺などまで被害にあったと確か去年のお花見に行った時聞いた記憶があります。
(手前の植え込みは牡丹)
(観光客がここにも沢山)
(またまた御朱印帳を持って行かなくて 紙に書いたものをもらいました)
明日から九州の実家に帰る友達が、七味唐辛子を買って帰りたいというので、四条通りにある「原了郭(はらりょうかく)」という創業1703年の老舗の薬味屋さんについていきました。
(八坂神社御用達 とも看板ありました)
このお店は中はおしゃれな空間になっていて、現代風になっていましたが、一子相伝でその技を代々伝えてきているのだそうです。私もつられて黒七味を買いました。京には百年とか続いている老舗は多いですけれど、その中でもとりわけ古い老舗ですね。
(友達はこんなに買いました(笑))
歌う、食べる、見学する、るるぶじゃないですけれど、うるるして充実の一日でした。
(四条大橋から鴨川を見る 柔らかい春の風情)