お天気に誘われて、午後からお花見に車を走らせました。洛西、西山にある花の寺とも呼ばれる勝持寺に行きました。花の季節によく訪れる寺です。679年に天武天皇の勅命により創建された歴史のあるお寺です。でも、お堂は応仁の乱で仁王門以外は全て焼失、乱後に再建されたものといいます。それでも長い歴史のある建物です。何度も来ていますが、大好きな寺の一つです。
入り口までの通り道、椿の垣根が続きます。
受付で300円を払い南門をくぐります。
入るとすぐ右に本堂阿弥陀堂が見えてきます。
本堂から庭を見ると桜の林。
その阿弥陀堂の前は桜の林です。でも、まだ三分咲きくらいです。西行桜と呼ばれる桜は満開で青空に向かって咲いていました。
西行はこの寺で出家して西行を名乗るようになり庵を結んだとあります。西行桜です。
その横には鐘楼が。この桜の林が全部満開になったら、それはそれはきれいです。
少し高台にある建物の横道では、椿が落花している道。
高台の建物の入り口門をくぐると、桜が満開。
桜が丘といわれる場所ではあと数日後ならもっと見ごたえあっただろうと・・・。
池のそばには椿も。
のんびり桜の気もいただきながら、次には善峯寺へ向かいました。善峯寺は日本一長い松の枝で有名ですが、山の中腹にあるお寺です。ここは随分久しぶりで訪れました。花の寺も善峯寺も人が少ないのが嬉しいです。コロナのせいで、観光旅行とかがストップしていたせいでしょうね。
石段を上がっていくと本堂があります。このお寺も平安中期、1029年に開かれたとあります。このお寺も応仁の乱で消失、江戸時代に復興されたとか。応仁の乱は、こんな京都の西のはてまでも焼き尽くす、ものすごい騒乱だったことが、改めてわかりますね。現在は、西国33か所の20番札所として、参詣者が普段は賑やかなところだと思います。
本堂でお参りして、その横の石段を下からみあげても、横に長く松の枝が渡っているのがみえてきます。長いですねぇ・・・。やがて上に登っていくと、もっとシッカリ見えてきました。樹齢600年以上の遊龍の松と呼ばれる手入れの行き届いた松が見えます。国の指定の天然記念物の五葉松。見事ですねぇ。
その松のそばの経堂のそばに、桂昌院しだれ桜という桜が満開で枝垂れ咲いていました。松の緑とあでやかな枝垂れ桜、美しいです。この桜も樹齢300年とあります。
ここからまた少し石段を上がると、見晴らしの良いところに出ます。京都市内が眺望できます。良く晴れた日なので、遠くまでみえました。かなり高い所にあるお寺です。
気持ちのよいお花見になりました。あまり人がいないので良かったです。今年の一回目のお花見でした。何回行けるでしょうね。