kameKiKu’s blog、小さな庭日記

バラ好き、コーラスとパッチワークが趣味の関西在住シニア、植物と共に日々雑感

まだ一番花が・・・マリアカラス

久しぶりの雨、雨も少しなら植物にもいい。遅い開花の我が家の花達。マリアカラスがやっと開花した。濃い緋色に近いピンクのバラ、情熱的な存在感溢れる色のバラ。昨年新苗を買ったものだけれど、今年は枝の伸びている樹形もよく、4、5個の花をつけた。冬の植え替えや肥料が上手くいったような感じ。強健種とあるだけに、強くて育てやすいのかもしれない。我が家にはぴったりだ。

 

(待っていた開花  マリアカラス  花付きがいい  裏の庇下に置いて) 

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ダメにしたバラの多さからか、最近では強健種、耐寒性、耐暑性あり、などと書いてあるバラを特に選ぶようにしている。弱いデリケートなバラは、私には無理・・・(笑)と悟ってしまった。

 

(ゴールデンプラネツト) 

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今日も花屋の前に並べてある花の苗を眺めていたら、安くなっているマリーゴールドが4つ残っていた。ポットの中で、根がぎっしりになっているような苗を生き返らせるのも楽しい。4つ全部お買い上げ。表の門柱に吊り下げていたパンジーも、もう涼しい裏の方に持っていかなければ。マリーゴールドと交代させよう。

 

(柏葉紫陽花 )

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そうそう、NHK趣味の園芸で、ナメクジ退治に銅線を花の周りに置くといい、と見たので、やっていたのだけれど、さほどの効果は無かった。パンジーの花はズタズタに食べられた無残な花びらになっているし、粘糸の跡も沢山ある。途中で生協で買ったナメクジ退治の棒を置いてみたけれど・・・。なかなかナメクジにも手こずるものだ。場所的には一日中日が当たる所なのに・・。

 

(ラムズイヤーが元気いっぱい  左はタイム)

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ベゴニアは花盛りだ。このベゴニアは、冬の間地上部がほとんどなくなったままで、庇の下で、鉢にビニールをかけておいたら、無事冬越しをしたものだ。二年目のベゴニアとなると、何となく可愛い。ポリアンサなども、表よりましな裏に避難させると、暑い夏を無事越えて生き続けてくれる。鉢植えはこんな時は便利に移動させられる。もちろんバラの鉢も。

 

(冬越しをしたベゴニア)

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首筋肩の痛みも、ようやくほとんどの動作で痛みを感じるのが無くなって来た。一ヶ月半はかかった。元気で好きなことが出来るのが一番だ。

 

(花屋の店先  こんなに紫陽花の種類がある  つい見とれた)

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宇宙アサガオ

乾燥しているのか爽やかで少し涼しめのお天気の日々が続いている。写真展を見たり、昨日、今日は京都合唱祭が岡崎のロームシアターで繰り広げられていて、忙しく動いた週末だった。私達は昨日で、出番が終わった。

 

(宇宙アサガオ5代目   どんな花をつけるのか楽しみ)

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かたずけものをしていたら、「宇宙アサガオ5代目」という種が出てきた。去年にどこかで貰ったものかもしれない。山崎直子宇宙飛行士と共に、宇宙を旅してきたアサガオの種の5代目。早速4、5日前に3粒の種を鉢に蒔いてみた。今日見てみたら、一つが芽を出し双葉を開いていた。どんな色のアサガオだろう。宇宙に行って放射線などを浴びた種。

 

(ゴールデンプラネットの蕾  もうすぐ・・・)

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ちょっと調べてみたら、宇宙における植物の種子のミッションは随分前から行われていたようだ。1971年にアポロ14号が月への3回目の着陸にチャレンジした時には、数百本の木の種子が機長スチュアート ローザにより持ち込まれ、帰還後は「月の木」として広く知れ渡ったという。

 

(去年秋に植えたアスチルベ )

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1994年にはスペースシャトル コロンビア3号で向井飛行士と共に宇宙に行ったツツジの種子、また2000年にはスペースシャトル エンデバーで毛利飛行士が桜の種子をという具合に、様々な試みが行われている。桜の種子は毛利さんの故郷の北海道余市町で育てられ、2006年には花が咲いたという。

 

(アマリリス 狭いスペースに・・・)

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1984年にパークシード社が無人実験室として長期曝露施設衛星を宇宙に送り出したが、その時106種の種、1450万粒が実験された。1年の予定が6年の長きに宇宙にあったらしいが、実験結果としては、長期間にわたり放射線にさらされたり、温度の変化にさらされながらも、地上で発芽生育された種子と比べても、発芽率や遺伝子の異変も認められなかったということだった。

 

(マリアカラスの蕾  もうすぐ・・・・)

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普通の人が宇宙旅行に行ける日もきっと来るだろう。私が生きているかどうかは分からないけれど(笑)。もうすでに予約している人がいるという話題も以前耳にしたことがあるような・・・。無重力の世界を気軽に体験できる日々がやがて訪れる。人間の英知とは実に素晴らしいものだ。

 

(ミニバラ)

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宇宙アサガオが出てきたことで、私の思いも宇宙へ飛んでみた(笑)。

開きかけが美しい・・・・

やっとシャルル ド ゴールが花開いた。早く開いてくれないと蕾で梅雨に遭い、開かずにダメになってしまう。昨日もにわか雨が強く降っていた。雨は花をダメにしてしまう。

 

(シャルル ド ゴール  開きかけが美しい)

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(開き切ったところ  夜の雨に当たって )

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シャルル ド ゴール氏は第二次世界大戦後、大統領となり、フランスの植民地であったアルジェリア戦争により、混乱していたフランスを立て直した偉大な大統領として記憶されている。その偉業から、彼の名前を付けられた空港や、原子力空母、シャルルドゴール広場や、シャルルドゴール橋などがある中で、この薄紫のバラにもこの名前が付けられている。

 

(パレード 数年前根を切る虫にやられたパレード  一から育てなおし)

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このバラも蕾が開きかけた頃が一番美しい。偉業を成し遂げた人達の名前の付いたバラはこの他にも沢山ある。そのうちの一つの我が家のマリアカラスも、もうすぐ咲いてくれそう。

 

(バレリーナ )

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バラの名前は様々沢山あるけれど、自分の家にあるものなどは長い名前でもスラスラ覚えられるのに、この頃英語の歌の暗譜に四苦八苦している私。記憶力が乏しくなっているのか、もう何ヶ月もかけているのに、なかなか完璧に口からスラスラ出てこない。曲のリズムが速いということもあるけれど・・・。

 

(知り合いから貰ったアマリリスが沢山に増えて、そこだけ華やかに赤い世界)

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イタリア語の歌と英語の歌とでは、イタリア語の方が断然覚えやすいし、発音しやすい。英語の歌には手こずっている。暗譜してこそ聴いてくれる人に歌の心が届く、というような信念で、私の合唱団は毎回の定期コンサートでは、20曲くらいを外国語も含めて暗譜する。

 

(ガザニア 昨年作った寄せ植えの中のものが沢山蕾を作り勢いよく咲いている)

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タイにいる孫達は英語をすぐに覚えて、ものすごくいい発音で話す。英語の歌もバンバン歌って見せてくれる。若い柔らかい脳は違う。英語の暗譜は脳の活性化に役立つと思おう(笑)。・・・頑張ろう。

 

(これも寄せ植えの中のものだけれど、何ていう名前だったのか忘れてしまった)

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(フレンチラベンダー)

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ミニトマト

連休前に植えたミニトマト、もう実が青くなっていたのには驚いた。早い。今年も三株植えた。一株だけは時間差で十日くらい遅く植えてみた。何しろ収穫でき始めたら、穫れる穫れる、朝昼晩とたっぷりいただけるリコピン三昧となる。スーパーで買うミニトマトのパックのことを思うと、穫れたて、新鮮、無農薬、作りやすい、ということで、毎年植えて楽しんでいる。

 

(ノスタルジアは今盛り  縁が赤いのが可愛らしい)

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土さえあれば、人間というものは耕したり何かを植えたりしてしまうものだと思う。河川敷の家庭農園や、休耕田の家庭菜園、食物のなにがしかを自ら作る、ということが、人間性の回復に役立ったり、健康の増進にもなるし、一石二鳥にも三鳥にもなりそうだ。

 

(ミニトマト)

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だが、しかし、食べられる食物を作るのは容易いことではないようだ。最近家庭菜園をやり始めた人から聞いた話では、なかなか上手く出来ないようだ。それまでに、植物などに関心があるほうではなかったようで、意外だったのだけれど(笑)。キャベツなども葉が巻かないとか、玉ねぎも不出来のような話だった。

 

(クロッカスローズ これはまだまだ木が若い )

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ワンシーズン、ワンシーズンの経験の学習から、だんだんコツが体得されていくのだろう。本当に植物と付き合うと、気を長くもたせられる。今シーズンがダメなら来シーズンまで待たねばならないわけだから。そうやって一年を追っていくと、一年の早いこと・・・・。

 

(柏葉紫陽花  この花は咲いたらドライにして楽しんでいる)

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五月とは思えない暑い日だった今日だけれど、もう五月も終わる。一週間前、タイでは道路が冠水したという。雨季なのだ。もうすぐ梅雨の季節が日本でもやって来る。しっとりとした紫陽花の季節に・・・。

バラを訪ねて・・・嵯峨嵐山ラビアンローズ

お天気もいいので、嵯峨嵐山ラビアンローズに行ってみた。バラ好きの近場の方には知られている所だ。ここは喫茶店なのだけれど、建物中がバラの花で囲まれている。何年も前からあり、何回か訪れたことがある花に囲まれた、素敵な喫茶店。バラの咲いているいい時期は短いので、気がせいてしまう。

 

(ラビアンローズ )

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オーナーは亀山さんという方だけれど、有名なバラの育種家で、ラビアンローズという名前のバラを作られ、世界の大会で優勝された方とか。もう少し早い時期に行ったら良かったのかもしれない。咲ききった花もあったけれど・・・。鉢植えのバラも多く置かれていて、それが見事なので見甲斐がある。ピンクのラビアンローズとホワイトラビアンローズがその中にあった。

 

(咲きこぼれるバラ達) 

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2、3台止まれる駐車場の辺りにはカクテルが壁面いっぱいでお出迎え。一体何十種類あるのか様々なバラ達が、「私を見て」というふうに咲き誇っていた。花にはそれぞれの良さがあるけれど、バラくらい人を魅了する花もなかなかない。これだけ沢山のバラ達、お手入れが大変だと、すぐそんなことを思ってしまう。

 

(建物サイド側)

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亀山さんの書いた、バラの手入れの冊子を以前買っていたのだけれど、それを見ると、咲きがらは2つ目の5枚葉の上で切る、とある。その5枚葉の付け根から新しい芽が出て、二番花が咲く。四季咲きのバラは、一番花を切り取った後40日から60日で二番花が咲くのだから。

(店内からバラがよく見える) 

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我家のバラ達とは比べようもないのだけれど、ひと時コーヒーを飲み、バラに囲まれた優雅な時間を過ごした。

 (半分だけ写っている右のバラジャムを買って帰った)

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(我が家のバラ アンジェラ まだまだ生育中)

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(ノスタルジアが咲いて来た  葉っぱは照り葉 濃い緑)

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(キウイ)

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(庭隅に植えている山シャクヤクかと思ったがどうもそれではないみたい 去年咲いた山シャクヤクはどうなつたのか・・・)

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挿し木苗を楽しむ

今年の我が家のバラはまぁまぁいい感じに咲いている。スパニッシュ ビューティーだけは、いつもより花数も少なく元気がないのだけれど、長年咲いて楽しませてくれるバラはもちろん、挿し木苗から育てたバラ達も、ようやく期待に応えてくれている。肥料の加減が良かったのだろうか。

 

(粉粧楼  花びらの重なり具合がなんともいえない)

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挿し木苗が土になじみ、環境に対応して成長してくれるまでには、少し時間がかかる。それでも挿し木の上手いバラ友達と挿し木を交換したりして、育てていくのは、苗を買って育てるのとはまた違う楽しみがある。

 

(マーガレットメリル 挿し木苗 2年目 清楚な白)

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先日もアップした、アーチに絡んでいるフランソワジュランビルや夢乙女などは、挿し木苗だ。フランソワは三年目なのだけれど、成長力は凄くて、グングン大きくなっていく。これは耐寒性もあるようだ。花が5センチくらいなのだけれど、なんだかいい感じ。

 

(フランソワジュランビル)

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(夢乙女)

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(フランシス ブレーズ)

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今では大きく育ったフランシス ブレーズも、今年は昨年より大きな蕾をつけてくれた。木が充実してきたのだろうか。世話のしがいがあるというもの。

 

(グロワードムシュー   モスローズ)

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今育てているのはクラウン プリンセス マルガリータ。あと2年くらいしたらシッカリした木になるのではないかなと・・・。この花もとってもきれいな花。アプリコット色の大きな花を咲かせてくれる。耐病性もあるようだ。

 

(シャルル ド ミル)

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(ピエール ド ロンサール 我が家のはさくのが遅い )

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これから暑くなると虫達とも戦わなくては。

 

(ノスタルジア  もうすぐ咲きそう  これは地植え)

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旅編7  羽州街道 楢下宿(ならげしゅく)

法事などがあり先週末から出かけ、昨日帰宅した。宮城県まで行ったついでに山形県にも立ち寄ってきた。羽州街道とは、福島県の北方桑折奥州街道と分かれ、宮城県の七ヶ宿を経て上山、山形、新庄、久保田、弘前などの城下町までつながっており、参勤交代の道として、13の藩の大名や旅人が歩いた道という。東北地方の知識の全くない私は、初めて聞く地名ばかりだったし、山形県に足を踏み入れたのも、初だったので、少しワクワクした。

 

(武田家)

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楢下宿・・・「ならげ」の「げ」は鼻濁音で言う。私などは鼻濁音は意識して初めて出来るのだけれど、東北出身の方々は、日常会話でもキチンと鼻濁音と濁音を使い分けて話していて、いつも感心させられる。西日本では大概どの濁音も同じで喋っている(笑)。その楢下宿を見て回った。

 

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大黒屋、武田屋、庄内屋、山田屋、滝沢屋など昔の宿がそのまま残されていて、建築年代は17世紀中ごろから18世紀のもので、大変貴重な建物であるようだ。いずれも萱葺きの屋根で覆われている。中に厩などもあったりする。

 

 

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中でも、滝沢屋は江戸時代に庄屋を務めた家柄で、脇本陣として大名や上級武士が宿泊した宿といい、ここだけは入場料が210円の有料だったけれど、ユニークでエネルギッシュな案内人が30分コースの説明をしてくれて、よく分かったのだった。途中で質問をすると、答えられないものだと「こまいとこついてくんなぁ」などと言われ、笑った。

 

(滝沢屋 脇本陣   ちょっとピンボケに )

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上山温泉に泊まることになっていたので、上山市斉藤茂吉記念館も訪れた。昭和43年に開館したというこの記念館は、とても素敵なたたずまいの中にあった。あの有名歌人がこの辺りのま生まれとは、知らなかった。まぁ、私も知らないことが多い(笑)。茂吉の息子が斉藤茂太や北杜夫だというのは、知っていたけれど(笑)。1人500円。

 

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国語の授業などで、茂吉の「赤光」など習って多少は頭にあるけれど、さて代表作を知っているかというと、これも覚えていなかった私。今は蔵王に下に記した歌碑が建てられているとか。

  みちのくの蔵王やまなみにいる雲のひねもす雲のはるたつらしも

 

その他にも、館内で紹介されていた歌は次のもの。

  愁いつつ去にし子ゆえにふじの花揺る光さへ悲しきものを

  曼珠沙華咲くべくなりて石原へおり来む道のほとりに咲きぬ

  いくたびか時雨のあめのかかりたる石蕗の花もつひに終わりぬ

 

 

そのほか蟹仙洞(かいせんどう)という私立美術館では、刀剣類や堆朱の作品などを見学し、沢庵和尚のゆかりの春雨庵にも足を延ばした。京都の大徳寺の住職であった沢庵和尚が何故山形のこの地に?と。沢庵和尚とは、子供の頃にもマンガなどで薄っすら聞いたことがある程度の名前だったのだが、キーワードは紫衣事件というものだということが分かった。

 

(蟹仙洞 蔵も展示室にしてある)

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朝廷と江戸幕府の権力争いらしく、朝廷がお坊さんに紫色の衣を着る許可を与えていたことに、幕府が朝廷が勝手に与えるのは許さない、これからは幕府のいうことをきくよ うに・・・というようなことで、それに憤慨した沢庵和尚が、同じ考えの人達と幕府に反対する手紙を書いて訴えたところ、出羽の国の上山に流刑されてしまった、ということだった。

 

(春雨庵)

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沢庵和尚はこの上山に3年いたという。そのあと江戸へでるのを許された。沢庵は大根で漬物を漬けていたので、家光が名前を「沢庵漬け」とつけたといわれている。

 

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その後はホテル近くの上山城、郷土資料館として建てられた所を見て、天守閣まで上がり街並みを眺めることが出来た。

 

(上山城  横から  またの名を月岡城ともいうらしい)

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(天守から町の眺望  )

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(月岡神社)

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翌日は高畠ワイナリーや安久津八幡神社、米沢に出て上杉神社や、博物館を駆け足見学し、帰途についたのだった。上杉神社でもちろん御朱印をもらいました。博物館では信長が上杉謙信にプレゼントした洛中洛外図の本物が展示されていた。上杉神社は米沢という町にあるので、いかにも神社というよく整えられた神社で人も来ていた。

 

(上山の武家屋敷)

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(高畠ワイナリー 地元ワインを赤白買った)

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安久津八幡神社の方は、860年頃に建てられたのがはじまりという、古いもので、下に18世紀末に再建された三重塔が、古く苔むしたように建っていて、なにやら雰囲気がある。本殿は18世紀半ばに再建されたものだといい、舞楽殿もあり、一子相伝の舞が45代にわたって伝えられているという。

 

(安久津八幡神社の三重塔)

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(本殿)

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この神社は鳥居から木立の中を、真っすぐに山の上の本殿に向かっていて、古寂びていて、とても好ましく、膝の痛むのを心配しながらも、本殿まで上がったのだった。両脇に置かれた狛犬の片方は、後ろ足を立てていた。大概神社の後ろには古墳があると聞いていたのだが、ここにもあり、途中まで登りかけたのだが、草木がぼうぼうの山道、引き返した。

(上杉神社)

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その土地にはその土地の歴史があるということを、改めて感じたことだった。初めて行った山形県。フルーツ王国だけれども、サクランボには早すぎたらしい。

 

(出かける当日咲いた ロココ)

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(帰ったら咲いていたラジオタイムズ)

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(夢乙女 アーチに絡めて)

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(フランソワジュランビルがアーチの反対側を)

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暑い日が続いたのでバラの鉢を心配した。