友達の運転で、紅葉見物もついでにしながら舞鶴へドライブしました。空は秋晴れ素晴らしくいい天気、高速道路も快適です。まぁ私は横に座っているだけでお喋りするだけなので呑気なものですけれど・・・(笑)。舞鶴に到着すると一番に関西花の寺三番霊場の金剛院へ。
紅葉の中で三重の塔が美しく立っています。
そこからこの階段を百段上がったところに本殿があるのですが、さすがに私は上らず、というよりも登れない(笑)、下で待っていました。
絶好の紅葉日和りでした。
そこから、引き上げ記念館に向かいました。「引き上げ」とは若い人はもう何のことか分からないと思いますが、第二次世界大戦の敗戦になった後、中国やソ連のシベリアなどから引き上げて来る人達を乗せた船が、舞鶴港に着き帰還に関する記念館です。友達の両親も満州からの帰還兵で、父親はシベリアにも抑留されていたとか。昭和の歴史ですね。
私はもちろん戦後生まれですが、幼い時ラジオから「尋ね人の時間です」という番組があり、「昭和○○年ハルピンのどこそこにいた誰それをこの人が探しています」などというのがラジオから度々流れていたのを覚えています。過酷な歴史があったことを改めて思います。
大坂の小学生の団体が観光バス三台で来ていました。平和学習ということのようでした。昭和の歴史、日本の歴史をまず知ることが大切ですね。
♪母はきましーた、今日も来た、この岸壁に今日も来た・・♪二葉百合子さんの歌で聴いていた「岸壁の母」の歌は、毎日毎日今日帰ってくるかと岸壁の船着き場にたたずむ母の気持ちを歌った歌ですが、その桟橋のところです。平和を祈る鐘を私もチーンと鳴らして来ました。
そこから少し離れたところには自衛隊の艦船が何隻も停留していました。
赤レンガパークにも寄りました。明治時代に海軍の保管倉庫として使われていた赤レンガの建物が何棟もならんでいます。ズツシリとしっかりした建物、今ではイベントなどに使われているとか・・・。
お昼はとれとれ市場で食べました。カニが穫れだしたので、賑わいも出て来たと言っていました。
友達に聞くと、満州時代の話や抑留されていた時の話は父親がしなかったと、言っていました。よほど深い心の傷になっていたのだと察しられます。私も知りませんが、戦争体験者もどんどん少なくなり、さまざまな体験をした人もいなくなります。ユネスコには記憶遺産というのがありますが、歴史を後世に記憶し伝えるのも大切ですね。