ダウンジャケットを着て歩くようになった。冬になった。
1月に豊中であるコンサートで、夫の混声合唱団がモーツァルトの戴冠ミサ曲をアマチュアオーケストラと演奏するので、増員補強のため、普段は女声合唱団で歌っている私も、臨時で参加することになり、忙しくなった。通常の自分の団の練習と混声と、週に二回声を出すことに。
15年くらい前にこの混声合唱団と一緒に歌ったことがあるので(それもイタリアに歌いに行った)、何とかなるのではと思いながらも、練習期間がないので一抹の不安もあリ、自主トレせねば。忙しさが増した。
モーツァルトはどうしても映画「アマデウス」が浮かんできてしまうが、本当に素晴らしい作品の数々だが、有名故でもあり歌うのが難しいものでもある。私の女声合唱団でも数年前モーツァルトのレクイエムを女声版でコンサートをした。
知り合いなどがコンサートで歌っている姿を見る時、日々の日常、それは様々な問題があったり、病気や苦労だったりする日常だが、それから離れて、懸命に本番の舞台に立っている姿を見ると、目頭が熱くなるというか、感動をする。そうすると上手いとか下手とかは小さなことになっていく。
イタリアの町の教会で戴冠ミサ曲を歌ったとき、グローリアを歌い終わったらスタンタディングオベーションで歌っているこちら側が驚いたのだが、今にして思えば、多分遥か極東の日本人がヨーロッパの曲を歌っていることに、素朴に感動したのだろうという気がする。上手い演奏だけでは人を感動させる演奏にはならないのが音楽というものなんだろう。
(近所の神社)