kameKiKu’s blog、小さな庭日記

バラ好き、コーラスとパッチワークが趣味の関西在住シニア、植物と共に日々雑感

バラを見に~目法楽

あちこちでバラの花盛り。いつの時代もバラほど人を魅了する花もない。一万種を超えるというバラ。美しい新しい品種を見ると、もう十分持っていても、貪欲にも手に入れたくなるという欲望が刺激される。なんてこの花は人を惑わすのだろう。

 

(グロワード ムッシュが咲いてきた。 オールドローズ モスローズ花首がくの辺りにうぶげのように沢山イガイガしている。 香りがとてもいい  虫もつきにくい) 

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散歩で近所を歩いてお庭を見るのも楽しいこの時期だ。近くを散歩していたら、何十種類のバラを植えた素敵なお庭があった。外から眺めていたら、ご夫婦で手入れをしておられ、お庭へどうぞ、と見せて下さった。

(ロココが花盛りだった 色々沢山のバラがアーチやポールに誘引され見事だった)

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(バラにお似合いのジキタリス)

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リンゴの木や夏みかんの木もバラの庭に植えてあり、ちょうど夏みかんの白い花が咲いていていい香りがしていた。果物の木とバラの取り合わせ、面白く思った。ローズカーデンの見本のような素敵なガーデンだった。ピエール ドゥ ロンサールなども我が家のとは違い、美しく咲いていた。

 

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 外側が白で、中心がピンクのカレンで上品な感じのピエール ド ロンサール。その名前はフランスの僧でありながら宮廷詩人であった人の名前だ。晩年は修道院で院長として過ごしたというが、花の名前の由来と重ね合わせて見る時、また新たなバラの魅力に染まっていく。

 

別の日には、バラとクレマチスの園芸店「松尾園芸」に行った。カフェもある素敵な園芸店で、沢山のバラとクレマチスに迎えられた。この間新苗を植物園で買ったばかりなので、ここはぐっと財布の紐を引き締め、肥料や細かいもの以外買わず、眺めるだけで帰ってきた。我慢も必要(笑)。

(松尾園芸 バラとクレマチスの専門店)

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(右側にカフェもありバラを眺めながらお茶するのも素敵だ)

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(ログハウスの壁面にクレマチス  トイレです。)

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(アンジェラ)

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また、今日はオープンガーデンに参加している個人宅へも見学に行った。四軒行ったのだが、それぞれ丹精を込めたガーデンに目法楽をした。

 

一軒目は素晴らしいローズガーデンだった。地植え半分と鉢植えを半分くらいだが、そこは農薬をシッカリ撒いているとの話で、一つの葉っぱにも損傷のない見事な我が家とはまるで違うバラ達だった。農薬を撒くのと無農薬の選択、どちらにするかは、個々人の考え方だから・・・、確かに見ごたえがある。

 

(一軒目のローズガーデン 沢山の素晴らしい花たち、アップしきれないほど。)

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 鉢植えも見事に咲いていて、何十種類のバラ達が咲きこぼれているのか、本格的過ぎてなかなかお世話も大変と思われるくらいだった。水やりもこれだけあると一仕事ではないかしら。日当たりも良く、バラ達の豪華な競演にうっとり。

 

(バラはカットと土と肥料とそこの方は言っていた。咲かせたいところへ花を咲かす技。ウーンカットは私は未熟だ)

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二軒目はペチュニアのガーデンだった。まだ市販されていないものとのこと、雨が降ると、全部の鉢を庇下まで運ぶと言っておられた。やはり美しく咲かせるには、見えないとこで、ご苦労があるのだと感心。

 

(どの鉢も一つの苗が広がっている。そのうち鉢から垂れるように咲くとのこと)

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三軒目のお宅では、お家に上がらせていただいてお薄まで点てていただくお接待を受けた。ご主人が茶道のお師匠さんのお宅だった。お庭の新雪の白バラは盛りを過ぎていたが、室内では切り絵もされているとかで、沢山の切り絵も見せていただいたりして、思いがけぬ楽しいお話しを聞かせていただいた。

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四軒目は丘の上にあり、眺望の良いところにデッキを作ってあり、そこはそこで、清々しい景色の中で、バラをご自分で接ぎ木などしておられ、スタンダード仕立てにしてあったりした。

(ガレージとの境にアーチを作ってある)

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我が家に帰ると、虫に沢山葉っぱをやられている、見てくれの悪い夢乙女がけなげに花をつけていた。それでも無農薬で育てたい私は揺らがない。シュウシュウ薬を撒いていた時期もあったのだけれど・・・(笑)。

(玄関横に上らせているシャルル ド ミル このオールドローズは十年以上も前に我が家に。花の色が紫がかった臙脂色 一季咲きだが、私の好きな花)

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(この間買ったシャルル ド ゴール  本当は新苗なので咲かせないのがいいのだけれど・・・)

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(ルイーズ オディエ )

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(アマリリスが増えてこれから次々咲く 力強い朱赤 元気がもらえる)

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名前も知らない者初対面同士なのだけれど、植物が繋げる人と人のコミニュケーション、一時のことではあるけれど、何だかとっても素敵な時間を過ごすことができた。

 (ノスタルジアが全開)

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最後に蛇足の格言を。

  バラの花が天から降ってくることはない。バラの花が欲しければ、バラの木を植え  

   るしかない。(ジョージ エリオット)

 

  薔薇はなぜという理由もなく咲いている。薔薇はただ咲くべく咲いている。

                           (アンゲルス シレジウス)