一泊二日で城崎温泉へ友達と四人で行って来た。土曜日曜と、その前の週に続き台風の襲来で風雨なので、心配したのだけれど、晴れ女が3人いるので、出発の初日は曇りとなり何とか雨は止んだようだった。と言っても天気予報通りなんだけど(笑)。
(城崎温泉駅)
市町村合併で兵庫県の豊岡市になっているという城崎、随分前に来たこと有るのだけど、久しぶりで外湯の温泉に入りまくろうと決意して、時間の沢山ある私達は、ワクワクしながら普通電車だけを乗り継いで、城崎温泉駅に昼過ぎ到着した。
(四人の女子旅)
ホテルに荷物を預けて、イザ外湯巡りに行こうと思い、ユカタを貸してもらおうと思ったら、ユカタは貸してあげられるが、帯は部屋にあるので貸せない(まだチェックイン前の時間なのでか)、とフロントマンにサラリと言われ、ビックリの目が点に(笑)。帯なしでユカタは着れませんよね、・・・なーんだ貸せないと言ってるのと同じなんだと。
事前に電話でユカタを貸してくれるときいていたので、ユカタに半纏で温泉街をカッポする予定だったのだが、まさかユカタと帯がパーツ別扱いになっているとは思わなかった。ユカタと帯はセットですよね(笑)。のっけから出鼻をくじかれた(笑)。ということで、洋服のままで外湯巡りをすることになった。
(温泉街)
てくてく歩いて、初めに地蔵の湯、そして次の柳の湯はまだ開いていなかった。少し時間調整にロープウェイに乗り山頂まで行き眺望したり、ロープウェイの中間駅の、温泉寺という真言宗の平安時代からのお寺を見学したりした。このお寺には長谷寺などと同じ木造りの千手観音が置かれていて、お顔もとても気品のある素晴らしい観音様であった。何でも千手観音の手は今では八百何本かしかないらしいと。御朱印もいただきました。
(ロープウェイの山頂から円山川 台風のせいか濁っていた)
また本堂には、桧の一本づくりの秘仏、二メートルを越える十一面観音菩薩像が安置されており、33年に一度ご開帳され、それが来年だという。ご開帳されると、三年間見ることが出来るという。立派な堂内を案内していただき、千手観音像の綺麗なお顔を瞼に焼き付けながら、ロープウェイで街に降りた。ロープウェイの乗り場までは、96段もの階段があり、膝痛持ちにはキツイ階段だった。
(ロープウェイまでの階段)
ロープウェィを降りたら、こんどはホテルに向かう道すがら外湯に入る。外湯は七つあるはずだけれど、休みの外湯もあり、四つしか入れないというので、全部入る勢いで来た私達はあと三つを制覇すべく、服を脱いだり着たりの大忙しを繰り返した。鴻の湯、御所の湯、柳の湯と入ったのだった。ユカタではない洋服なので、脱ぐのに手間取った。
(鴻の湯)
(御所の湯)
(柳の湯)
翌日は朝しぐれているかと思ったのだけれど、良い天気になり行楽日和になった。玄武洞とコウノトリの郷公園に行く予定。そして帰りは豊岡から電車に乗るというコースにして、結局一番効率よく回れるのはタクシーを使う、ということになり2時間半コースということでお願いした。
(玄武洞)
天然記念物の玄武洞は素晴らしかった。初めて訪れた私には新鮮な驚き。160万年前の火山の噴火で、溶岩が冷えて体積が小さくなっていく過程の玄武岩に見られる、規則的な割れ目を節理(せつり)というのだが、それが柱状になっているところを柱状節理というのだとある。
(青竜洞 水に映る柱状節理)
玄武洞と青竜洞をガイドさんの説明付き見て回ったのだが、本当にすごい迫力の岩石の柱状節理の様に圧倒された。詳しい説明も受け、紅葉している蔦がからんでいたり、力強いモダンアートのような美しさだった。
コウノトリの郷公園、豊岡に来たら是非一度行ってみたいと思っていた場所。コウノトリの人工飼育、保護をしてその数を増やし、また生育環境を整えることをやっている。
この日は七羽のコウノトリが園内にいた。近くの田の中に建てられた止まり木に、野生になっているコウノトリが一羽飛んできて、止まったりもしていた。テレビなどでヒナを育てているコウノトリが写ったりする時に見る、高いところの巣だ。いいお天気の日差しを受けて、コウノトリたちはジッとしていたり、何かをついばんだりしていた。
ホテルではバイキングの食事。お腹いっぱい食べてしまった。ゆっくり電車は友達と喋りながら行くのにちょうどよく、口が止まることはほとんどない(笑)。楽しい旅でした。