kameKiKu’s blog、小さな庭日記

バラ好き、コーラスとパッチワークが趣味の関西在住シニア、植物と共に日々雑感

国宝展

やっと京都国立博物館で開かれている国宝展に行ってこれた。今月26日で閉幕となるので、それまでに行きたいと思っていたのだけれど、風邪やらで引きこもり生活をしていたために遅くなった。人混みに出るのもおそるおそる(笑)・・・。二ヶ月あまりの開会期間中、四期に分けられていて展示物の入れ替えがなされている。

 

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国宝が一堂に会するということで、テレビでも新聞でもPRなど盛んにやっていた。私も楽しみにして出かけたのだけれど、いやいやひどかった。入館するまでに50分待ち・・長い長い行列が続いている。聞いてはいたがさすがに目の当たりにすると、これは何?USJ?ディズニーランド?と、思うくらいの行列だ。並んでいる顔はシニアや大人がほとんどなのだけれど(笑)。

 

 

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しかも、「チケットのない方はこちら」「チケットのある方はあちら」と、案内係がしきりにハンドマイクを持ち叫んでいる。ここは本当に博物館かと思わされる状態だ。それでもしばらくの時間、ちょっとずつ進む列に並びながらも、ようやく入館となり、会場に入ると、そこでもガラスケースの前に人垣が三重、四重に出来ていて、小さな展示物や置かれている物などちらっとしか見えない。

 

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三階から二階、一階と見て回ったのだけれど、見えたのはどれだけだったろう。体も他人と超密着状態だし、ガラスケースの前で、イヤホンで解説ガイドを聴いている人はじっとして動かないしで、なかなかに難行苦行の鑑賞だった。いや、鑑賞とはこれは言えない。まるでバーゲンセールのような混雑ぶり。

 

(待っている行列から館内、入り口までの行列を見たところ)

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縄文土器で唯一国宝の、この間京大博物館で見た縄文火焔土器も展示されていた(縄文土器は、この間京大博物館のあまり人のいない空間で、じっくり沢山見ているのが嬉しい)。円山応挙尾形光琳の屏風絵、源頼朝像の軸など沢山の国宝が展示されていた。

 

でも、こんなに国宝が一堂に会しても、この混雑、この人混み空間では、鑑賞などできない。やはり、それぞれの置かれた寺や博物館で、ゆっくりとこちらから足を運んで鑑賞したい、少なくとも私は。。。全くがっかりさせられた。多分大多数の人々が同じ思いを持って帰ったと思う。

 

(こちらは元の博物館、今は何かしているのか閉鎖されているようだ)

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それを思えば、先日の城崎温泉での、温泉寺の千手観音様など、とてもしずかな雰囲気の中で、じっくり鑑賞出来たことを幸せに思う。大昔(笑)モナリザが日本に来た時も、凄い大騒ぎになり、人の頭、頭、頭越しにという騒ぎだった。どうしてこうなるのだろう。ヨーロッパの美術館にもいくつか行っているけれど、広さが違うせいだろうか、観光客も沢山行っているのに、そんな混雑は見たことがない。

 

というわけで、楽しみだった国宝展は、ただ行って来たというだけのことになりました。それにしてもハンドマイクを持って大声での誘導は、何故か博物館などにそぐわないと私の中では違和感がある。以前岡崎の京都市立美術館の前でも、同じような光景を見て、その時も思った。分からない人が尋ねて来た時だけ、親切に答えてあげたらいいのじゃないのかなと、思ったりする。

 

あまりの混雑についつい愚痴ってしまっちゃいました(笑)。絵画や美術品など鑑賞するには、静かな雰囲気が必要な気がします。。国宝鑑賞顛末でした。

 

(アオサギ  何だか私にはアオサギ君は哲学者のようにみえる 何分でもじっとしていたりする姿が・・・考え深くみえて。。案外獲物はいないかなと、そんなことを考えているのだろうけれど(笑)。)

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