最終日、今日も曇りです。朝も明けるのが遅いです。日本の一番西の方だからでしょうね。石垣島島内のまだ見ていない所を見に行きます。
宮良殿内
1819年に琉球王朝時代の士族屋敷を模して建てられた重要文化財。庭は琉球石灰岩やソテツを使い日本風の枯山水が作られていて、国の名勝にも指定されているとか。入り口が分からず、何故か裏から入っていて、あちこちガサゴソ歩き回っていたら、家の中から顔を出されて、「ドロボウになるよ」と沖縄風のアクセントで言われてしまいました。
入り口は反対側でした。入るとすぐに屏風のように塀がまた建っていて、いきなり家屋の中が見えないようになっています。開放的に建てられているので目隠しのような役目の塀を建てるのでしょう。さっきのおじさんが縁側で受け付けています。ここの名前は看板では「みやらどぬじぃ」と書いてありますが、そんな風に言える人はあまりいないらしく、今は「みやらどぅんち」と言うみたいでした。宮良家の子孫の方なんでしょうね、今もここに住んでおられるとか。
桃林寺 権現堂
桃林寺と権現堂にも行きました。桃林寺は400年くらい経つ八重山諸島最古の寺院といいます。津波や地震で1771年に隣の権現堂と共に全壊したようですが、すぐに再建されて現在まで続いていると。権現堂は沖縄最古の木造建築です。拝殿はちょっと琉球風、中国風、の感じの装飾でした。庇のところにはゾウや兎の顔もあります。
ピンボケ
権現堂
ゆし豆腐
一日目にふられた「豆腐の比嘉」に、今日こそは早めに行こうと、車を走らせました。10時半頃なのに、駐車場には車が何台も止まっていました。小、大、特盛りの中で小を頼んだのですが、どんぶりいっぱいの豆腐でした。ゆし豆腐とはね豆乳にニガリを入れただけで、固めない豆腐のことで、沖縄の郷土料理です。食味通ではない私には、柔らかい豆腐、固まっていない豆腐というくらいしか、味の感じは分かりません。醤油やみそを付けて食べますが、確かに自然な味わいでした。
充電器を忘れて行ったので、ここからはスマホ撮影です。スマホは上手く撮れない私です。
豆腐やさんの裏に広がるさとうきび畑
鍾乳洞
石垣島鍾乳洞。ここは全長距離が3.2キロの全国7位の鍾乳洞でした。入り口は中国風、確かに石垣島は台湾にとても近いし文化的にはそちらが近いんでしょうね。サンゴ礁で出来た琉球石灰岩が作る造形。百万年前は琉球列島も陸続きだったのだとか、壮大な時間の芸術造物ですね。階段を下りたり登ったりで私の膝には応えます。
吹通川のマングローブ林
マングローブが川沿いにびっしり植わっています。ここもなかなか本土にはない風景です。川べりまで降りて眺めました。
最北端 平久保埼灯台
島の北に行ってみようと車を走らせます。雨がポツポツ、風もあります。本土にくらべたら17度くらいで寒くはないんですけれど、風があるとやはり海風ですから体感は涼しいです。平久保埼の灯台では、車から降りると強風で長くはいられませんでした。
そろそろ空港に戻る時間、石垣島はシーズンになれば、観光客であふれることでしょう。島の中にいたら、そこが関空からあんなに離れた島にいるとは思えなくなりますが、移住してくる人も多いと聞きます。ゆったりした時間の流れ、自然豊か、現代人の疲れた心には何か響くものがあるのは確かです。
マンゴーの木や花があちこちで咲いていました。