ウィルスを恐れながらも、マスクをして、人の少ない所ならいいのじゃないかなと多少甘めの考えで、今回は友達と出かけました。また乗ったんですよね、トロッコ列車に(笑)。コロナ騒ぎまでは、観光客で一杯だったトロッコ列車でした。なので、これまでは乗ろうと思ってもなかなか乗れないのでしたが、今は二週間前もガラ空きの様子を書いたように、空いている京都なので、桜の時にも乗ってみたいと繰り出したのでした。
今回のトロッコ列車は、前回よりは観光客が乗っていました。でもほとんどが日本人のような感じでした。沿線の桜は咲いているものもありましたが、まだ蕾のものも多くこれからのようでしたが、景色の中にピンクの柔らかい色が所々に見え、美しさを増していました。
(トロッコから見える景色)
(竹林)
トロッコ嵐山駅で降りて、やはり竹林を散策し、竹林を抜けたところで、今日は天龍寺の北門から中に入りました。天龍寺の枝垂桜は有名ですが、見ごろと大看板が出ていました。嵯峨嵐山には時々来ていても、天龍寺に入るのは久々。
門から入ると百花苑、みつばツツジが美しく咲いていて目を惹きます。天龍寺は1339年に後醍醐天皇の菩提を弔うために足利尊氏が夢窓国師を開山として創建されました。八回の大火に見舞われ、今の堂塔の多くが明治時代に再建されたものとか。シャクナゲ、沈丁花、ミツマタ、なども咲いていました。
お目当ての枝垂れ桜の所はやはりカメラを手に、みんな撮りまくっていました。お天気はよし、青空で気温も五月なみだったらしく、汗ばんできました。それでもいつもの桜の時期の人出より少ないと思います。あでやかな桜に魅了されながら散策をし、多宝塔が見下ろせる小高い望京の丘に上がり、上から眺める桜もとてもいいものでした。
曹源池の周りもめぐりましたが、桜に気をとられていて、滝石組というのが有名らしいけれども、それにはあまり目が向かなかったのでした(笑)。桜はちょうど見ごろに訪れるのがとても難しい花でもありますが、今日はぴったり見ごろに当たり、大満足でした。
天龍寺の前からバスに乗り、大覚寺へ行きました。大覚寺の広沢の池も桜が美しい所です。何十年も前、花見に広沢の池に行った時、池の縁で時代劇の撮影の準備かで、名高達郎さんと范文雀さんが居て、時代劇の扮装をして椅子に座り顔の化粧を直してもらっていたのでした。私達はそれを遠巻きに見ていて、二言三言お話しをしたのを思い出します。
ここ大覚寺は、時代劇映画やドラマの始めや終わりに、「協力大覚寺」という文字をみたことがある人もきっといると思います。広沢の池の周りは歴史的風土特別地区の指定をうけているので、乱開発も出来ません。そのため高い建物もなく、池の周りはとても鄙びた美しさです。時代劇映画などを撮るのにはピッタリな場所ですね。今年からは池の周りを巡るのに300円要るようになりましたが・・。池の周りの桜はまだ早すぎたようで蕾でした。それでも人の少ない静かな池の端を散策するのは気持ちの良いものでした。
大覚寺からまたバスで嵯峨の野々宮まで乗りました。バスはコロナのために窓を開けて走っていました。お昼を食べたカフェレストランでは、入り口の扉を開けっぱなしにしていました。コロナでやはりみんな気を使い合っていますね。
あと何回こうしてお花見が出来るだろうか、というのが頭の隅にいつもありますから、お花見シーズンはバタついてしまいます。今日は8500歩、歩きました。あー楽しかった。