kameKiKu’s blog、小さな庭日記

バラ好き、コーラスとパッチワークが趣味の関西在住シニア、植物と共に日々雑感

沙羅双樹・・・福成寺

の時期、妙心寺の東林院の沙羅双樹は有名ですね。でも、有名寺ではない、誰一人いない桂の禅寺福成寺の沙羅双樹を見てきました。一面の苔庭に花を散り敷いて風情があります。薄曇りの今日、苔もとてもきれいです。

 

f:id:kameKiKu:20210622133832j:plain

f:id:kameKiKu:20210622133805j:plain

 

羅双樹とは、聞いたことはありますよね。平家物語の冒頭の文に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色・・・」と学校でも習いましたね。ひょっとして今は習わないのかしら。。。どんな栄耀栄華も長くは続かず、やがて滅びてしまい、風に飛ぶ塵のように飛ばされて無くなってしまうというような意味のようです。深いですね。

 

f:id:kameKiKu:20210622143525j:plain

 

釈迦さんが二本の沙羅の木の下で死を迎え臥せっていた時、亡くなられると沙羅の木の花が白くなり御釈迦さんの上に散り落ちたとか・・・
沙羅双樹は仏教の三大聖木といわれるうちの一つだそうです。仏教では、復活や若返りを意味する木だと言われているといいます。

 

f:id:kameKiKu:20210622133923j:plain

 

のお寺も、11年に渡った応仁の乱で焼き尽くされ、南北朝時代に再建されたものです。京都のあちこちのお寺を回ると、必ずこの「応仁の乱で焼失」という説明が書かれている所が多いです。木造建築ばかりだったとはいえ、都の中心だけでなく、洛西の端のほうまでも焼き尽くしているのには驚かされます。江戸時代に本堂再建とあります。

 

f:id:kameKiKu:20210622140355j:plain

f:id:kameKiKu:20210622135008j:plain

 

f:id:kameKiKu:20210622135027j:plain

f:id:kameKiKu:20210622135229j:plain

f:id:kameKiKu:20210622135718j:plain

 

じんまりとしたお寺です。洛西31番観音霊場とあります。山の麓に建っているお寺、横の階段を上がって少し上に行くと、お地蔵さんが。

f:id:kameKiKu:20210622140216j:plain

 

教の無情感、私達日本人には、宗教心のない者でもすんなり分かるところがありますね。中国時代劇の「如懿伝」(ニョイデン)をずっと見ていましたが、昨日最終回でした。清の乾隆帝の時代の後宮の話でしたけれど、最後は皇后を辞めた如意が、「蘭因ジョ果」(ランインジョガ)という言葉をキーワードのように使い、乾隆帝の胸にこの言葉を刺し込んで死んでいくことになりましたが、会うは分かれの始まり、最初は素晴らしい結婚も最終的には離婚になるというような意味の言葉らしいです。無情感に通じるところがありますね・・・・。

 

西の山の麓、少し小高い所ですから町を眺めてみると、遠くに京都タワーが聳えているのが見えました。かなりの久しぶりの買い物以外のお出かけでした。